~ほっこりまったりひとやすみ~

無頼派

 
この記事を書いている人 - WRITER -







最近、近代文学に興味があります。
今までは、現代文学(ミステリ小説)をメインで読んでいました。近代文学では、生まれが隣りということもあり、宮沢賢治は小さい頃から馴染みがあって詩や物語など読んできましたが、他は江戸川乱歩の少年探偵団シリーズ、夏目漱石の「我輩は猫である」を読んだくらい。あまり明治、大正、昭和の文学には興味ないなと感じていました。

それが、2年ほど前に太宰治の「人間失格」に触れてから、その辺りの近代文学にすごい興味が湧いていました。なかなか読む機会がなく、他の現代ミステリ小説やビジネス書ばかり読んでいたのですが、最近「無頼派」という単語を目にして、太宰治とかその辺の人間臭い近代文学を読みたいなと思いました。思い立ったら吉日、すぐに何冊か本を買ってしまいました。

「人間失格」で太宰さんの世界観、人としての思想に引き込まれてしまったので、太宰さんの傑作「斜陽」と、同じ無頼派の坂口安吾の「堕落論」を買いました。この2人は無頼派といわれる反道徳的な表現がありますよね。でもそれが、とても人間らしい汚さというか弱さというか、とても好きです。人が求めて止まない実直とか正義というものも好きなんですが、実際に現実は欲や損得、汚さで溢れてるじゃないですか。それをちゃんと受け止め認めて足掻いている姿がとても人間らしくていいなと思います。太宰さんは「人として落ちて、そして生きるという行為に絶望した人」、坂口さんは「人として落ちて、それでも生きることに固執した人」そんな風に言われます。どちらもとても人間らしい主張と弱さをもった方だと思います。綺麗事だけ並べている有識者とは違って生きるということに精一杯な姿が親近感が湧きますね。

無頼派は読むとマイナスな感情に支配されて、よくないものだと思われがちですが、人間というものをしっかり理解するためには必要悪なのかもしれませんよ。ハッピーエンドや絶対正義などばかりだと、上手くいかない現実に打ちのめされてしまうかもしれませんが、人間としての弱み、汚さ、挫折などの描写もある無頼派文学、オススメです。

この記事を書いている人 - WRITER -

- Comments -

メールアドレスが公開されることはありません。

CAPTCHA


Copyright© saraeのひなたぼっこ , 2018 All Rights Reserved.